Products Tech talk Intro

マーク・モーグリス
1950年ウズベキスタン生まれ。2004年にグーリーゴルフを米国サンディエゴに設立。 
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松尾 好員氏(まつお よしかず)
1957年大阪生まれ。ジュニア時代は湯原、羽川(現プロ)らと戦う。
神戸大学卒業後は日本の大手メーカーで世界のトッププロのクラブ設計を手がける。
96年に独立し、神戸でクラブ設計を行うジャイロスポーツを設立。
現在、世界で唯一の自社ブランドを持たない独立クラブデザイナーとして活躍。
科学的分析によるクラブ分析やポール性能の評価も精度が高く、多くの大手メーカーが注目している

松尾氏

まず最初に社名と商品名につけられた愛嬌のあるユニークなロゴとモデル名の由来を教えて頂けますか?

マーク氏

グーリーとは、実は以前いた米国大手メーカーの社長がつけた私のニックネームです。
BGS-33は、バランスグラビティシステムの頭文字に重心深度の33ミリの意を付け加えたものです。この重心位置は、パッティングストローク中に最も安定した軌道を確保してくれます。

松尾氏

米国では測定単位にミリをあまり使用しないですが、モデル名に重心深度の数値を使用されることもユニークですね。

マーク氏

確かに米国の長さの測定単位はインチやフィートですが、最近の米国のゴルフ分野では、ミリやセンチを使用し研究開発を進めることが多くなっています。

松尾氏

ではヘッドに関して具体的にお聞きしますが、なぜ本体であるプラットフォームと装填されたウェイトを離れて配置させているのですか?

マーク氏

それは特許申請部分の一部ですが、一言で言うと重心位置設定と打球音、そして感覚に集約されます。
開発上、最も重要視した点は、スペックや形状だけではなく感覚や音です。ゴルファーは、ヒットした時の音や手に感じる振動が良ければ自分のパッティングに自信が持てます。
良い音を創造するにはバイブレイションコントロールが必要なのですが、どのように音と感覚を創り出すか。そこがこのパターの開発コンセプトの原点となっています。本体とウェイトを独立させた事で、インパクト時の衝撃が適度な振動に変わり、その振動がウェイトの中のリテイナーに伝達され、ウェイト内で共鳴する様な仕組みとなっています。

松尾氏

重心位置だけでなく音と感覚に注意して設計されたパターと言うことで私も大変興味がありますね。
またフェイスインサート設計の様ですが、素材は何か特別なものを採用しているのですか?

マーク氏

フェイスにはソフトフィーリングの得られる6061アルミ合金を採用しています。
またアナダイズ表面処理を本体のみとし、フェイスには表面処理を一切行っていません。軟らかい素材をそのままで使用しCNCで精密に削り出すことで、より一層のソフトフィーリングを追求しています。
また打球音やフィーリングは、日本のトッププロの意見を多く反映させています。ヒット時の音は、ボールや強さによってももちろん変わりますが、比較的中音に位置する周波数です。

松尾氏

最近では大型化されたヘッドも多く見られる中で、BGS-33は比較的小ぶりに感じます。ターゲットはやはり上級者なのでしょうか?

マーク氏

確かにプロの感覚や意見を多く反映はしていますが、サイズ的には日本で人気のあるパターの平均サイズを踏襲しています。しかしパッティングの集中力を高める為に、ヘッド全体にしまりのある色調を採用し、またヘッドの輪郭をスムーズに創り出しているので、投影的にはやや小ぶりな印象を持てるように設計しています。ただし性能的には易しさに長けていますので、むしろアベレージゴルファーに多く使って頂きたいですね。

松尾氏

センターシャフトとベンドシャフトが用意されているそうですが、私の個人的好みでは、ターゲットに対してよりスクエアに構え易いセンターシャフトで、是非コースで使ってみたいと思います。
今後のバリエーション展開等の予定はあるのですか?

マーク氏

もちろん考えています。具体的にはまだ発表段階ではありませんが、先ほどご指摘のあったサイズを一回りほど大きくして中長尺用に開発したモデルや、トウヒールウェイト設計の比較的伝統的なスタイルのプレミアムモデルなども予定しています。

松尾氏

それは楽しみです。日本でもグーリーさんの名前が話題になるのもそう遠い日ではなさそうですね。